お別れ

名古屋の幸清流小鼓方、柳原冨司忠先生が亡くなられ、お通夜と告別式に行ってきました。

僕は能の囃子方という仕事をしていますが、別に代々伝統芸能の家に生まれたわけではなく、
能を初めて知ったのは大学のときのクラブがきっかけでした。
柳原先生も同じクラブの出身で、学生のころからいろいろとご指導していただきました。
大学から稽古を初めて玄人の道に進まれた柳原先生の存在がなかったら、僕がこうして
能楽師になることもなかったかもしれません。
国立能楽堂の研修制度を紹介してくださったのも柳原先生でした。
僕が玄人になってからも、同じ大学、同じクラブ、同じ学部出身ということで
なにかと気にかけてくださいました。

ふだんお会いする柳原先生はいつもにこにこしておられたので、棺のなかのお顔が
なんだか別人のように見えました。
まだまだ働き盛りで、とてもお元気そうだったのに、突然のご病気で倒れられ
告別式から1日経ったいまでも、昔のことを思い出したり、今後のことを考えたりと
まだなんとなくぼーっとした気持ちです。

"お別れ" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント